奥様がお亡くなりになられてから、男所帯になってしまったこの家へ
　派遣されて早や一年。
　随分慣れてきてスムーズに家事をこなせるようになったものの、
　未だに不思議なことが…。
それはまるでミステリー。
　ふさぎこんでしまっただんな様は滅多に外出しないのですが、
散髪屋に行かれることもないのにいつも髪は整い、
　白髪になることがないのです。
　もしや自分でされているのかとも思うのですが…まさか毛染めまで？
　いえ、でも御部屋には切った髪が散らばった形跡もなく。
　日々気になりながら過ごしておりました。

ただ、やはりだんな様、
時折お部屋におこもりになられるんです。
やはりもしかするとご自分で散髪?毛染めをされているのでは、と思い、
今日こそはと思い切って覗き込むと…。
キャー！！
ご主人さま、
自ら毛染めをなさっているでは
ありませんか！
まさかとは思っていましたが…。
でもあのエプロン
みたいなのは？

「そうか！あれだわ！」
思い当たる節はありました。
理容室や美容院の方たちが自分用に使っているという
ジャンボ散髪マント！


インターネット通販（アイデア.com）で見たことがあったのです。
一人でヘアーカットやカラーリングを楽しめますって…。

だんな様はアレを使っていたのですね。


だから髪も散らばらず、
服も床も汚れもせず、
ミステリーとなっていたと判明！
 

奥様がなくなられてから、

人を遠ざけるようにふさぎこんでるだんな様、

奥様がお元気だった頃と変わらぬよう、

身なりはご自身で努力なさっていたのですね…涙。

これなら大きくて

大人から子どもまで使える

というので

今まで理髪店で整髪されていた
ご隠居様の髪を、邸内でカット。
杖をついて出かけるのも苦労していた
ご隠居様も、家でカットできるとあって
にっこりです！

もちろん髪を散らかさずに、掃除が楽な私もにっこり?
任されている家計のために散髪代が浮いて×２、にっこりです(^^)

ご隠居様のカットする姿を見て
　お坊ちゃまが「ボクも！」と。
いつも理髪店で
　いやだいやだと
　駄々をこねていたのが
　うそのよう。
　切った髪が溝にたまっていくのが
　楽しいみたいです。

切った髪が時々顔について痒い時も自分で手を出して払うことが出来るから
　「これならガマンしなくていいね」
　と、お坊ちゃま(^^)

こうして今では、
この家の皆様のカットにはジャンボ散髪マントが必需品に。
そろそろ散髪、という頃になると、
付属の収納袋にジャンボ散髪マントを入れて出勤するようになりました。
もちろん、私は本物の美容師でも理髪師でもないので
失敗もあります、
けれどジャンボ散髪マントならご自分の腕を出すことが出来るので

ご隠居様も自分で時々なおしてらっしゃいます(^^;)


そうそう、収納袋に入れるのもとっても簡単でして。